福岡市中央区、六本松駅から徒歩1分。臨床経験15年。治療は一人一人オーダーメイド。「てしま鍼灸整骨院」の公式ブログです。
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肩こり首こりの本当の原因とは?①
これから③回に亘って肩こり、首こりについて少し長めの記事を書いていきたいと思います。
肩こりは日本人の国民病とも言われますが、
「なぜ肩こりが起きるのか」を正しく説明できる情報は、実は多くありません。
・血行が悪いから
・乳酸が溜まっているから
・疲れているから
どれも間違いではありませんが、本質ではありません。
肩こりが慢性化するかどうかは、
肩こりの正体をどう理解しているかで大きく変わります。
肩こりの正体は「3つのストレス」が重なった状態
肩こりは単一の原因ではなく、
力学ストレス × 血流障害 × 神経反射
この3つが同時に重なった状態です。
多くの肩こりでは、
「引っ張られ続ける」と「縮み続ける」が同時に起きています。
① 引っ張られ続ける(持続的な牽引ストレス)
姿勢が崩れると、筋肉は常に引き伸ばされる力を受けます。
筋肉には「起始(始まり)」と「停止(終わり)」があり、
姿勢不良が続くと、
起始と停止が離され続ける状態になります。
筋肉は切れないように、
無意識に力を入れて耐えます。
これが防御収縮です。
典型的な例
- 猫背 → 僧帽筋上部
- 反り腰 → 腸腰筋
- 扁平足 → 後脛骨筋
これらはすべて、
姿勢によって引っ張られ続ける「姿勢性コリ」です。
② 縮み続ける(等尺性収縮)
肩こりの多くは、実は動いていない時に起きています。
デスクワーク中、肩はほとんど動いていませんが、
筋肉はずっと力が入ったままです。
これを等尺性収縮(長さが変わらないまま力が入る)と言います。
この状態が続くと、
- 筋内圧が上がる
- 毛細血管が圧迫される
- 血流が低下する
結果として、
酸素不足・代謝障害が起こり、コリとして感じるようになります。
これが「デスクワーク肩こり」の正体です。
③ 神経が「守ろう」とする反射
肩こりで最も見落とされがちなのが、神経の関与です。
身体は、
- 痛み
- 不安定な関節
- わずかなズレ
を感知すると、
危険と判断して筋肉を固めます。
これはα運動ニューロンという神経の働きによる反射です。
つまり肩こりは、
身体が「守るために作っている緊張」でもあります。
なぜ「引っ張られながら縮む」という最悪の状態になるのか?
一見、矛盾しているように思えますが、肩こりではよく起きています。
例:肩こりの場合
- 頭の重さ → 下に引っ張られる
- 落ちないように → 僧帽筋が縮む
伸ばされながら縮んでいる状態になり、
これは筋肉にとって、
最も血流が悪く、最もコリやすい条件です。
肩こり=血行不良は「原因」ではなく「結果」
「血行が悪いから肩こりになる」というより、
肩こりがあるから血流が悪くなる
この順番の方が正確です。
筋緊張 → 血管圧迫 → 血流低下 → さらに筋緊張
という悪循環に入ると、
マッサージや湿布では一時的にしか改善しません。
肩が悪いとは限らない
肩こりは、肩だけの問題ではありません。
- 首
- 胸郭(肋骨)
- 背中
- 腕
- 呼吸の浅さ
これらが連動して、
結果として「肩」に症状が出ているケースが非常に多いのです。
なぜ肩こりは取れにくくなるのか?
- 姿勢が変わらない
- 無意識の緊張が続く
- 呼吸が浅い
これらが改善されない限り、
いくら筋肉を緩めても、原因は毎日再生産されます。
まとめ
- 肩こりは乳酸が溜まっている状態ではない
- 「引っ張られ続ける+縮み続ける」が同時に起きている
- 力学・血流・神経が重なってコリになる
- 肩以外の影響も大きい
そして重要なのは、
肩こりには「自然に戻る段階」と「戻りにくい段階」があるということです。
次回は、
「肩こりの可逆性と不可逆性」
――放置してはいけない肩こりの状態について解説します。
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