福岡市中央区、六本松駅から徒歩1分。臨床経験15年。治療は一人一人オーダーメイド。「てしま鍼灸整骨院」の公式ブログです。
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ギックリ腰を「こじらせる人」の共通点
ギックリ腰の方を診ていて、
一番多いと感じるのが「自己流のストレッチやマッサージ、YouTube動画を試して悪化してしまうケース」です。
良くなろうとして行っている行動なのですが、
体の状態やタイミングに合っていないことで、
かえって回復を遅らせてしまっていることが少なくありません。
実際に、
「動画を見てストレッチしたら余計に痛くなった」
「自分で揉んでいたら、余計おかしくなった」
という声は、決して珍しくありません。
お風呂や温泉で「温めすぎてしまう」ケース
もう一つ非常に多いのが、
ギックリ腰の初期に、お風呂や温泉でしっかり温めてしまうケースです。
「温めた方が良さそう」
「血行を良くした方が早く治りそう」
「温泉やサウナに行けば治りそう」
そう考えるのは自然なことだと思います。
しかし、ギックリ腰の初期段階では、
体の中で急性の炎症反応が起きていることが多くあります。
この状態で長時間の入浴や温泉などで強く温めてしまうと、
- 血管が拡張する
- 炎症部位に血流が集まりすぎる
- 腫れや痛みが強くなる
といった反応が起こり、
結果的に痛みが増したり、翌日さらに動けなくなったりする
ケースも少なくありません。
特に、
- 長風呂
- 温泉
- サウナ
といった刺激の強い温め方は、
ギックリ腰の初期には注意が必要です。
温めること自体が悪いわけではありませんが、
「今はそのタイミングではない」という時期がある、という点は知っておいていただきたいと思います。
なぜ自己流ケアで悪化しやすいのか
ギックリ腰の初期は、
- 筋肉や筋膜に炎症が残っている
- 関節の動きが不安定
- 体が防御反射で固まっている
といった状態が重なっています。
この段階で、
- 強く伸ばす
- 無理に動かす
- 押したり揉んだりする
といった刺激を加えると、
炎症が再び刺激され、回復が長引いてしまう
ことがあります。
「動かした方がいい」という情報自体は間違いではありません。
ただしそれは、体の状態が整ってからの話です。
「動けるようになった=治った」ではない
ギックリ腰をこじらせる方に共通して多いのが、
痛みが少し引いた段階で「もう大丈夫」と判断してしまう
ことです。
例えば、
- 歩けるようになった
- 仕事に行けた
- 靴下が履けた
といった変化が出ると、安心してしまうのも無理はありません。
しかしこの時期は、
- 炎症はまだ完全には引いていない
- 関節や筋膜の動きは回復途中
- 防御反射だけが一時的に弱まっている
という状態であることが多く、
見た目以上に体の中は不安定です。
我慢強い人ほど、こじらせやすい
少し意外に思われるかもしれませんが、
ギックリ腰をこじらせやすいのは、
- 責任感が強い
- 仕事や家庭を優先しがち
- 多少の痛みは我慢してしまう
といったタイプの方が多い印象です。
「動けるうちは何とかしよう」
「もう少し様子を見よう」
という判断が、結果的に回復を遅らせてしまうことがあります。
まとめ
ギックリ腰は、
良かれと思って行った行動が、かえって状態を悪化させてしまう
ことが少なくありません。
ストレッチや運動、温めること自体が悪いのではなく、
「今の体の状態に合っていないこと」が問題になるのです。
次回は、
「ギックリ腰は痛みが引いた後が一番大事」
― いつから動いていいのか、いつから温めていいのか ―
について解説します。
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